ダイヤルインとは 1回線で複数の電話番号を使うしくみ
更新日:2 時間前
1回線で複数の電話番号を使うしくみ
ダイヤルインとは何かを、代表番号との違い・ISDNのDチャネルでの仕組み・PBXやビジネスフォンの役割から図解。ひかり電話での考え方と、番号を増やすときの注意点も分かります。
この記事でわかること
ダイヤルインとは何か、代表番号(代表組)とどう違うのか
1本の回線で複数の番号を受けられる、技術的なしくみ(PBX・ISDNのDチャネル)
ひかり電話での考え方と、番号を増やすときの注意点
ダイヤルインとは?
ダイヤルインとは、1本の電話回線に複数の電話番号を持たせ、かかってきた番号ごとに、社内の別々の電話機を直接鳴らせるサービスです。NTT東日本の解説でも、「1つの電話回線で複数の電話番号を使えるようにする法人向けの付加サービス」と説明されています。
たとえば、札幌の会社が次のように番号を持つと、外から直接、担当の机の電話につながります。
011-×××-1001:総務の机
011-×××-1002:経理の机
011-×××-1003:営業部の共用電話
ふつうの電話回線は「1本の回線=1つの番号」ですが、ダイヤルインでは、回線の数と番号の数が一致しません。ここがポイントです。
用語メモ
契約番号と追加番号:回線そのものに付いている番号が「契約番号」、振り分けのために追加する番号が「追加番号」。ダイヤルインは、追加番号を増やして使う。
代表番号(代表組)とは何が違う?
名前が似ていて混同しやすいのが代表番号です。考え方は、ほぼ逆になります。
項目 | ダイヤルイン | 代表組(代表番号) |
|---|---|---|
構成 | 1回線に複数の番号 | 1つの代表番号に複数の回線 |
受け方 | 番号ごとに、決まった電話機が鳴る | グループの中の空いている回線で受ける |
主な用途 | 部署・担当ごとの直通番号 | 会社全体の入口の番号 |
つまり、番号が1つで回線がたくさん=代表組、回線が少なくて番号がたくさん=ダイヤルインです。実際の会社では、2つを組み合わせて使います。代表番号は別の記事で扱います。

なぜ1本の回線で、番号を分けられるの?
秘密は、かかってきた電話に「どの番号あてか」という情報が付いてくることと、それを会社側の機械が読み取ることにあります。
3-1. 主役はPBX(ビジネスフォンの主装置)
会社の中には、外線と内線を結ぶ機械があります。これをPBX(ピービーエックス)、またはビジネスフォンの主装置と呼びます。PBXはPrivate Branch Exchange(構内交換機)の略で、会社の中の小さな電話局のようなものです。
用語メモ
内線:会社の中の電話機どうしを結ぶ番号。外の回線とは別に、PBXが管理している。
3-2. ISDN回線の場合:Dチャネルで番号を伝える
NTT東日本の解説では、ISDN回線のダイヤルインは通信制御用のDチャネルを使うとされています。ISDNには、中身を運ぶBチャネルと、合図を運ぶDチャネルがありました(詳しくは、ISDNの記事を参照)。
かかってきた電話の合図に、「何番にかけてきたか」という情報が入り、PBXはそれを読んで、その番号に対応する内線の電話機だけを鳴らします。同じ回線の中で、番号による振り分けをしているのです。

3-3. アナログ回線の場合
アナログ回線にも、ダイヤルインのサービスがあります。NTT東日本の解説では、モデム信号を使う「モデムダイヤルイン」と、プッシュ信号(電話機のボタンを押す音)を使う「PBダイヤルイン」の2つの方法が紹介されています。
ダイヤルインには2つの方式があるの?
NTT東日本の解説には、次のような整理があります。
ポイント
代表ダイヤルイン:複数の回線と追加番号をグループにまとめる方式。回線の数より、番号の数を多く設定する必要がある。
ガイダンスで内線番号を入れる方式:かけた人が、ガイダンスに従って内線の番号を入力する。特別な申込や月額料金は不要で、ビジネスフォンの設定だけで使える。ただし、かける人の手間が増える。
前者は、通信事業者のサービスとして申し込み、後者は、会社の電話機の設定で実現します。どちらを選ぶかは、番号をかける人にどう見せたいか、費用をどうするかで決まります。
ひかり電話では、どう考えるの?
光回線で使う電話サービスのひかり電話でも、番号を追加して使うことができます。NTT東日本の解説では、ひかり電話は番号の追加が可能とされており、法人向けのタイプでは、追加できる番号の数や、同時に通話できる数(チャネル数)を契約のタイプで選べます。
ここで重要なのは、ISDNの時代に生まれたダイヤルインの考え方(1本の線の上で複数の番号を持つ)は、光の電話にも引き継がれていることです。ISDNのDチャネルのような仕組みの名前は変わっても、「会社の電話を番号で振り分ける」という目的は同じです。
なお、ISDNのデジタル通信モードは2024年1月に提供を終了する予定で、電話の回線そのものも、IP網への移行が進んでいます。ISDNでダイヤルインを使っている会社は、移行後の電話サービスでも同じ番号の運用ができるか、事前に確認することが大切です。

仕組みの名前は変わっても、「会社の電話を番号で振り分ける」という目的は同じです。
番号を増やすときの注意点
NTT東日本の解説をもとに、確認しておきたい点をまとめます。

よくある質問
Q. ダイヤルインと代表番号は、同時に使えますか?
A. 使えます。会社全体の入口を代表番号にして、担当ごとの直通番号をダイヤルインにする、という組み合わせは一般的です。
Q. ダイヤルインは、ISDNでないと使えませんか?
A. いいえ。アナログ回線やひかり電話でも、番号を追加する方法があります。ただし、方式やサービスの名前、条件は回線ごとに異なります。
Q. 番号を増やすと、必ず電話機も増やす必要がありますか?
A. 必ずしも必要ありません。電話機と番号の対応は、PBX(ビジネスフォン)の設定や契約で決まります。対応の可否は、お使いの機器のメーカーや事業者に確認してください。
確認問題
答え合わせをしてみましょう
問1 「1つの回線に複数の番号」と「1つの番号に複数の回線」は、それぞれ何と呼びますか。 答え:前者がダイヤルイン、後者が代表組(代表番号)。
問2 ISDNでダイヤルインに使う、通信制御用のチャネルは何ですか。 答え:Dチャネル。
問3 会社の中で、かかってきた番号に応じて内線を鳴らす機械は何ですか。 答え:PBX(構内交換機)、またはビジネスフォンの主装置。
まとめ
ダイヤルインは、1回線に複数の番号を持たせ、番号ごとに別々の電話機を鳴らす仕組み
代表組は「1つの番号に複数の回線」、ダイヤルインは「1つの回線に複数の番号」
ISDNでは、通信制御用のDチャネルを使ってダイヤルインが提供されてきた
振り分けを行うのは、会社の中のPBX(ビジネスフォンの主装置)
ひかり電話でも、番号を追加する考え方が引き継がれている
参考にした情報
NTT東日本「ダイヤルインとは?代表組との違いや用語をわかりやすく紹介」 https://business.ntt-east.co.jp/column/denwa/dial-in.html
NTT東日本 ニュースリリース(2017年10月17日 固定電話のIP網移行とISDNディジタル通信モードの扱い) https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/pdf/20171017_01_01.pdf
監修:株式会社日本マーケティング 編集部
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