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LANケーブルのカテゴリ Cat5eからCat8まで

2019年8月12日
読了時間: 5分

更新日:2 時間前

Cat5eからCat8まで

LANケーブルのカテゴリ(Cat5e・Cat6・Cat6A・Cat7・Cat8)の違いを、最大速度と伝送帯域(MHz)の表で図解。長さの上限、用途ごとの選び方、ケーブルの印字での見分け方まで分かります。

この記事でわかること

  • LANケーブルの「カテゴリ」が何を表しているのか

  • Cat5e・Cat6・Cat6A・Cat7・Cat8の速度と伝送帯域の違い

  • 家庭・事務所での選び方と、手元のケーブルの見分け方

LANケーブルの「カテゴリ」とは?

LANケーブルは、パソコンやルーター、スイッチなどの機器を有線でつなぐケーブルです。見た目はどれも似ていますが、袋や被覆に「Cat5e」「Cat6」のような表示があります。これがカテゴリで、ケーブルがどれくらい高い周波数の信号まで品質を保って運べるかを、規格として段階分けしたものです。

用語メモ

  • カテゴリ(Category):通信用ケーブルの性能の等級。米国の業界団体TIAの規格(ANSI/TIA-568)や、国際規格ISO/IEC 11801などで定められている。数字が大きいほど高い周波数に対応する。

ケーブルの中には、細い銅線を2本ずつより合わせた「より対線」が4組(8本)入っています。より合わせるのは、隣の線から入り込む雑音(漏話)を打ち消すためです。カテゴリが上がるほど、より方や絶縁、シールド(金属の覆い)が工夫され、より高速な信号を通せるようになります。

速度とMHzは何が違うのか?

カテゴリの表には、「最大通信速度」と「伝送帯域」の2つの数字が並びます。

ポイント

  • 最大通信速度(bps):そのケーブルで使える通信規格の速さの目安。1Gbpsなら1秒に約10億ビット。

  • 伝送帯域(MHz):ケーブルが品質を保証できる信号の周波数の上限。道路にたとえると「道幅」にあたる。

道幅が広いほど、たくさんの車(データ)を一度に通せます。ただし、実際の速さはケーブルだけでなく、両端の機器の対応規格で決まります。1Gbpsまでしか対応しないパソコンにCat8をつないでも、10Gbpsにはなりません。

Cat5eからCat8まで、何が違う?

主なカテゴリの目安を表にまとめます。数値はメーカーの公表値(サンワサプライの解説)をもとにしています。

カテゴリ

最大通信速度

伝送帯域

主な通信規格の例

主な用途

Cat5

100Mbps

100MHz

100BASE-TX

古い機器(今は選ばない)

Cat5e

1Gbps

100MHz

1000BASE-T

家庭・小規模事務所

Cat6

1Gbps

250MHz

1000BASE-T

家庭・事務所の標準

Cat6A

10Gbps

500MHz

10GBASE-T

事務所の幹線・高速な機器

Cat7

10Gbps

600MHz

10GBASE-T

シールド付きの配線

Cat8

25〜40Gbps

2000MHz

25G/40GBASE-T

データセンターの短い区間

LANケーブルのカテゴリごとの伝送帯域(MHz)を比べた棒グラフ
LANケーブルのカテゴリごとの伝送帯域(MHz)を比べた棒グラフ

Cat5eの「e」はenhanced(強化版)の意味で、Cat5の性能を上げ、1Gbpsの通信(1000BASE-T)に対応させたものです。Cat6は帯域が250MHzに広がり、雑音への余裕が大きくなっています。10Gbpsの通信(10GBASE-T)を最長100mで使うなら、Cat6A以上が目安です。

ケーブルの長さに上限はある?

あります。1000BASE-Tや10GBASE-Tなど、一般的なLANの規格では、機器と機器の間のケーブルは最長100mを前提に作られています。家庭や事務所ではまず超えませんが、フロアをまたぐ配線では注意が必要です。

ポイント

  • Cat6で10GBASE-Tを使う場合は、条件によって55m程度までとされることが多い

  • Cat8は高速な代わりに、30m程度までの短い区間(データセンターの機器間)を想定している

  • 100mを超えるときは、途中にスイッチを置くか、光ファイバーの配線を検討する

家庭や事務所では、どれを選べばよい?

選ぶ順番は、「回線と機器の速さを確かめる」→「それより1段上のカテゴリを選ぶ」です。

契約している回線の最大速度を確認する 光回線の1Gbpsのプランなど / ルーターとパソコンのLANポートの規格を確認する 1000BASE-T対応なら1Gbps / Cat5eかCat6を選ぶ。新しく買うなら、価格差が小さいCat6が無難 / 事務所の幹線や、将来の10Gbpsを見込む場所はCat6Aを検討する

Cat7やCat8はシールド付きで太く硬いものが多く、コネクタやアース(接地)の扱いも含めて考える必要があります。家庭で「数字が大きい方が速そう」と選ぶ必要はありません。

回線・機器・ケーブルのうち一番遅い所で速さが決まることを示す図
回線・機器・ケーブルのうち一番遅い所で速さが決まることを示す図

手元のケーブルのカテゴリはどう見分ける?

ケーブルの被覆には、細かい文字が印字されています。

ポイント

  • 「CAT.6」「CATEGORY 6」のようにカテゴリ名が書かれていれば、そのまま判断できます

  • カテゴリ名が無い場合は、規格名が手がかりになります(例:Cat5eは「ANSI/TIA/EIA-568-B.2」)

  • 何も書かれていない古いケーブルは、Cat5以前の可能性があるため、1Gbpsの環境では交換を検討します

また、平たい「フラットケーブル」や極細のケーブルは、取り回しが楽な一方、規格の条件を満たすかは製品ごとに違います。長い距離や、事務所の常設の配線には、丸型の標準的なケーブルが向いています。

よくある質問

Q. Cat6とCat6Aは見た目で区別できますか?

A. 太さだけでは区別しにくいため、被覆の印字で確かめます。一般にCat6Aの方がやや太く、硬めの製品が多くあります。

Q. LANケーブルを替えるとインターネットは速くなりますか?

A. 古いCat5以前のケーブルを使っていて、回線と機器が1Gbpsに対応している場合は、改善することがあります。原因が回線の混雑やWi-Fiにある場合は、ケーブルを替えても変わりません。

Q. Cat7は家庭で使うと速いですか?

A. 家庭の機器の多くは1Gbpsまでのため、Cat6と体感の差はほとんどありません。シールドの扱いなど配線の手間が増える点も考えて選びます。

確認問題

答え合わせをしてみましょう

  • 問1 1000BASE-T(1Gbps)に対応させるために、Cat5を強化したカテゴリは何ですか。 答え:Cat5e(カテゴリ5e)

  • 問2 Cat6の伝送帯域は何MHzですか。 答え:250MHz

  • 問3 一般的なLANの規格で、機器と機器の間のケーブルの長さの上限はおよそ何mですか。 答え:100m

まとめ

  1. LANケーブルのカテゴリは、運べる信号の周波数(伝送帯域)の等級

  2. Cat5eとCat6は1Gbps、Cat6AとCat7は10Gbps、Cat8は25〜40Gbpsが目安

  3. 実際の速さは、回線・機器・ケーブルのうち一番遅い所で決まる

  4. 一般的な規格では、ケーブルの長さは最長100mが前提

  5. 家庭・小規模事務所はCat5eかCat6、幹線や将来の10GbpsはCat6Aを検討

参考にした情報

サンワサプライ「LANケーブルのカテゴリ見分け方」 https://www.sanwa.co.jp/seihin_joho/lan_category/index.html

IEEE 802.3 Ethernet Working Group(イーサネットの規格の策定団体) https://www.ieee802.org/3/

TIA(米国電気通信工業会) https://tiaonline.org/

監修:株式会社日本マーケティング 編集部

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